斬らなイカ?

武術・武道・日本刀とか。

盛松芬老師「太極十三槍」セミナー

黒竜江省ハルピン市武術協会副主席の盛松芬老師による「楊式太極十三槍」のセミナーに行ってきました。ゲストに趙玉祥老師。主催は太極健身学舎の伊与久先生。

盛松芬老師、ここしばらく日本に滞在されているとこのことで今回のセミナー開催の運びになったとのこと。とても明るく面白い方で、練習中も気軽に声をかけて教えてくださったり、八卦刀や剣の演舞を見せてくださったり、記念撮影では集合写真だけのはずが色々ポーズをつけての撮影会になってしまうなど、とても楽しいセミナーでした。

楊式太極十三槍

楊式太極門に伝わる槍術で、基本的な槍の操法を一連の流れで練習できるように整理された套路(型)です。YouTubeで検索すると動画がいくつか見つかりますが、1分強くらいの短い套路に色々詰まっています。

個々の操法はほぼ形意の槍術でも出てきたものなのですが、「拿」の槍把の位置が身体の横だったり*1、「攔」「拿」「扎」が必ずしもセットでなく、転回→拿→扎とか、はじめ戸惑うところもありました。 また、私レベルではまだまだ理解できていないのですが、形意の遣いかたと太極の遣いかたの差異もあり、とてもできたとは言えないものの、套路は今後も練習していこうと思います。

所感

会場は剣道場で天井も高く良い環境でしたが、参加者20名超ではさすがに結構な密度でした。しかし皆さん練度が高く、事故もなく、とても良いセミナーでした。

盛松芬老師は休憩もなしに繰り返し繰り返し、常にご自分で手本を示しながら教えていただき、また、所々でその技・操法の意味を交えていただく等、教え方としても大変ためになりました。

盛松芬老師・趙玉祥老師をはじめ、関係者・参加者の皆さん、ありがとうございました。おさらい会の開催、期待して待ってます!

参考

趙玉祥老師のDVD。槍の操法や、形意梅花槍の表演が収録されています。伊与久先生も出られていると懇親会で聞いたので見直さなければ。

趙玉祥老師 中国伝統武器術 [DVD]

趙玉祥老師 中国伝統武器術 [DVD]

*1:大槍で遣うことを念頭に置かれているのかも?