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斬らなイカ?

武道、武術、日本刀とか。

エヤル・ヤニロヴ師の クラヴマガ セミナーに行ってきました

Krav Maga

4/16に開催された、クラヴマガグローバル・ジャパン主催、エヤル・ヤニロヴ師の来日セミナーに行ってきました。

エヤル師はクラヴマガ創始者イミ・リヒテンフェルドの直弟子で、アシスタントも務められ、クラヴマガグローバルを創設された方。クラヴマガを体験する良い機会だと思い参加してきました。

クラヴマガイスラエル発祥の軍隊格闘術というイメージが強かったのですが、格闘テクニックよりも、メンタル、タクティカル(状況判断など)といった面を重点に置かれたセミナーでした。 これは民間向けクラヴマガが護身術として考えられている証左なのだろうと感じたのですが、今回のようなオープンセミナーだからなのか、普段からこうなのかはわかりません。あくまで本セミナーの感想として。

詳しい内容はそのうちどこかに出ると思うので、コンセプトや所感を中心に簡単に。

メンタル

プレッシャー下では正常な判断がし辛いので、その状況を作り出して練習する。相手が強くて勝てないという恐怖、情報が足りないという恐怖。

ペアで、逃げる側、追う側(predator)。まずは背中に手を置いて、次に掌底やハンマーをヒットさせながら追う。追われる側がちゃんとプレッシャーを感じながら状況判断して逃げること。

小さな衝突への対応

普段起こり得るのは、小さな衝突(目があった、駐車場トラブル、たかり等)。距離があるなら逃げる。接触されても、要求に従うことで解決するなら従う。それ以上の対応が必要な場合でも、やりすぎないこと。

古武道由来の護身術だと、相手を制圧して終わったり、居合術(武士の護身術といえます)に至っては相手を斬り倒して終わるわけですが、クラヴマガでは最後は「安全にその場を離れる」のがゴールとされました。

ポイントは、

  • 相手の真正面に立たない
  • 反撃の程度は、相手からの攻撃に応じて段階的にあり、過剰な攻撃をしない
  • 強く反撃する場合でも、ダメージを与えたら(相手に仲間がいる恐れがあるので)周囲を警戒しつつ素早くその場を離れる

また練習のポイントとして、

  • お互いリアルな声を出すことが大事。シミュレーションにならない。
  • 打撃は、当たる距離、当たる方向で、はじめのうちは寸止め、慣れてきたら当てに行く。でなければ練習にならない。
  • 最後はただ相手から離れるのではなく、練習場所の出入り口等、実際に逃げられる方向を認識してそちらに逃げること。

といったことが挙げられ、単なるテクニックでない部分に重点を置かれているのがわかりました。

その他、座った状態や寝ている状態で攻撃を受けたときのカウンター(からの離脱)を何パターンか練習。

自分に連れがいる場合

これは3人組で練習。攻撃者はナイフを持っていて、お金を要求したり襲いかかってきたり。

以下のようなバリエーションを練習。

  • お金を渡して解決するなら渡す。ただし渡すときに少し押すようにして距離を空け、そのまま離脱。
  • お金で解決しないなら、ナイフを持つ腕を取って攻撃。ただし押さえ込んだりせず、素早く安全にその場を離れる。
  • ナイフを自分に突きつけられるケース、連れに突きつけられるケース

所感

  • 護身術としてのクラヴマガのコンセプトが感じられました。メンタル、無駄に戦わない、といった点がとても現代的な(現実的な)印象。「生兵法は大怪我のもと」になりにくい方向性だと思います。
  • 有酸素運動も多く、フィットネス+護身術ということで女性受けも良さそう(実際、格闘技セミナーとしては女性比率が高めでした)
  • はじめにエヤル師が話された「大きく3種類のシチュエーション。護身、コンバット・ファイティング、護衛。それぞれ目的や優先順位が違ってくる」という話。これは常に意識して「今何をすべきか」を判断する必要がある。
  • ペアになった方がクラヴマガを実践されている方だったので、セミナーの主題ではなかった格闘技術面も色々知ることができ、とても有意義でした

すぐにクラヴマガを習いに行くか、と言われればNOなのですが(何か捨てなければ無理そう)、現代における護身術のあり方を考える上で、得るものが大きいセミナーでした。

エヤル師、並びにクラヴマガグローバル・ジャパンの皆様、良い機会をありがとうございました。

参考

www.kravmaga-japan.com